漢方コラム・ニュース

アレルギー(花粉症等)

2014/04/23
アレルギー症状について

痒くてつら~いアトピー性皮膚炎。春先になると突然のくしゃみ、鼻水、鼻づまりでホトホト苦しめられる花粉症。季節の変わり目、夜中に起きる喘息発作などの症状は、全てアレルギー反応からきています。
アレルギーは、もともと異物が体内に入るのを防ぐ防御反応ですが、それが過剰に反応し体に負担が現われることが原因でおこります。ただ誰にでも起きるものではなく、外部からの刺激と体質の両面から考えなくてはいけません。漢方では、アレルギーは内臓(主に肺(はい)、脾(ひ)、腎(じん))の機能が低下したり、バランスを崩した時に現れると考えられています。それぞれの症状を取り除く「標(ひょう)治(ち)」と、アレルギー体質を改善する「本治(ほんち)」を組み合わせた「標本(ひょうほん)同治(どうち)」が重要ですが、急性の発作などに対しては、一時的に「標治」でおさえ、症状が穏やかな時には、体質改善の根本治療を行うなど使い分けることも必要です。また生活養生面、特に食養生は重要になってきます。
 
◆アトピー性皮膚炎
乳幼児から発症するケースが多くみられますが、近年では成人になってからの発症も増えています。飲食などの生活習慣やストレス等の影響も考えられます。
(標治)
皮膚の再生を促すために血行を良くし、熱や炎症と痒みをとる薬を処方します。
乾燥には皮膚を潤すものを、ジクジクには皮膚を乾かす薬を使います。外用では軟膏など
をはじめ、生薬配合のスキンケアシリーズで対応します。
(本治)
肺と腎を強化することで、皮膚の新陳代謝を高め体質を改善します。
 
◆アレルギー性鼻炎
春先の花粉症だけでなく、ホコリやカビ、有害な化学物質でも起きる通年性の症状もあります。鼻だけでなく、目の痒みや充血、涙目、のどの痛みや痒みまで幅広く現れます。
(標治)
鼻水のもとになる過剰な水分を取り除き、粘膜のむくみを改善して通りを良くし、炎症をとり化膿を改善します。
(本治)
肺の機能を中心に脾と腎を強化し、目・鼻・のどの粘膜を正常にし、バリア機能を高めます。
 
◆気管支喘息
呼吸をする時の、気圧や寒冷などの刺激に対して気管支が敏感に反応することで、空気の通りが悪くなり[ゼイゼイ]という息苦しさや、苦しい咳症状を伴って呼吸困難になります。
また、ストレスも誘因の一つとなります。
(標治)
白っぽく薄い痰が多い場合、冷えが原因なので体を温めます。黄色っぽく粘りがある痰の場合は、炎症や熱を冷まし、肺の働きを改善して痰を切れやすくします。
(本治)
体内の水分のめぐりを良くするため、脾・肺・腎の働きを高め、水分代謝を良くすることで、気管支の炎症を起こしやすい体質を改善します。
 
アトピーやアレルギーが日常用語として使われる様になったのは、いつ頃からでしょう。
一昔前には見られなかった症状ではないでしょうか?
私たちをとりまく生活環境(大気汚染・化学物質・食生活の西洋化など)の変化が大きな要因のように思われます。
漢方で、生活環境に負けない体づくりをしてみませんか?

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