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2024/04/10
がんになると、なぜ痩せる?

■はじめに

近年、がんの治療法で、栄養素をうまく取り入れることで、延命あるいは患者様の生活の質(QOL)を向上させるという取り組みが広がりつつあります。この分野は、漢方の養生の考え方と似ている部分があり、上手にとりいれることで、生活の質の向上に役立つものと考えます。

 

 

 

■がんにかかると痩せるのは

がんの三大治療といえば、『外科的治療』『化学療法』『放射線療法』が挙げられます。これらの方法は、がん治療によく用いられる反面、患者様によっては体力や気力の低下が起こり、それに伴い食欲が低下することがあります。また肝臓や膵臓などの消化吸収に関係するところに、がんができて痩せることもあります。

 

それとは別に、がん細胞が分泌する炎症性サイトカインやホルモンなど(漢方では癌毒:がんどく)によって、代謝異常が起こり『食べても食べてもやせていく』という状態(=がん悪液質)になることがあります。

 

~がんにかかると痩せる原因~

①がん治療の副反応

②がんが発生(または転移)した部位が、消化管に起きる

③がん細胞が放出する炎症物質により、代謝異常がおこる

 

 

 

■炎症を抑えながら栄養を補う

~炎症を抑える漢方薬~

がんの進行によってやせるのは、漢方的には『陰虚:いんきょ=体に必要な潤いや栄養が不足してる状態』や『気虚:ききょ=体を動かすのに必要なエネルギーが不足した状態』が見られます。

 

この気虚や陰虚は、体の中の炎症により消耗して起こるため、熱を抑えながら気と陰を補う必要があります。

漢方的には補陰剤を用いたり、炎症を抑えつつ胃腸に負担がかからないような方剤を用います。

がんによる炎症には『シベリア霊芝』、『星火散積宝』、『星火霊芝宝』や、『牛黄製剤』などを用います。

siberiareisi180~栄養を補う~

がん細胞が増えてくると、がん細胞に栄養を行き渡らせる血管の増殖が間に合わなくなることがあります。

すると糖分をエネルギーに変えるための酸素が不足してくるので、がん細胞は糖質を酸素無しで分解する『解糖系』という仕組みでエネルギーを作り出します。このとき、がん細胞は周辺の筋肉などを分解してしまうため、体がますます痩せていきます。このようなときに大切なのは、タンパク質を増やすことです。因みに、低タンパク状態になると、血液が水分で薄くなるため、浸透圧の関係で、水分が血管外へもれて腹水などを起こす原因となります。

 

当店では、タンパク質を構成する際に必要なアミノ酸の補給として、レバコールα等をおすすめしています。

カツオの肝臓から抽出されたパンリバーエキスを主要成分とし、必須アミノ酸9種類を全て摂取することができるほか、ビタミンやミネラルなども配合されており、『飲む点滴』と呼ばれています。

レバコールアルファ(01623)_1

■まとめ

がんによりやせる原因は様々ありますが、体の中の炎症が細胞や臓器を傷つけ、それを修復するために沢山の栄養が使われることは変わりません。栄養療法と漢方の組み合わせは、病院での治療の届きにくい部分をカバーすることができます。気になる方は、お気軽にご相談ください。

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