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2023/04/17
夜食に潜むワナ ~アレルギーとの関係性~

●夜11時以降、そろそろ寝る準備をしないといけないのに、ついお腹が空いて食べてしまう・・・

●お腹はそんなに減ってもいないのに、何か入れておかないと安心できずに眠れない・・・

●晩ご飯の量が少ないので、夜食を食べないと眠れない・・・  etc…

 

夜食の理由も様々ですが、『夜は胃腸を休め、良い睡眠をとりたい』という気持ちは誰しも同じではないでしょうか。ただ、いかんせん夜食の習慣(仕事等の関係も含め)がある方は、このサイクルから中々逃れることが出来ません。はじめはちょっとしたことがキッカケでも、この生活が習慣化してくると、中々抜け出せなくなってしまいます。

 

しかしこの習慣、見過ごしていると、あとでアレルギーや機能性低血糖、副腎機能症候群など、様々な症状を起こす原因『夜食症候群』になる場合があります。

 

■夜食がなぜアレルギーの原因に?

アレルギーは、体に異物が入ってきた時に起こる免疫の過剰反応です。免疫が反応すると、体内では抗体という異物を攻撃するものを出すのですが、それが過剰に分泌し、自分の体をも攻撃することで、様々な症状を生み出します。

ではなぜ夜食がアレルギーの原因になるのでしょうか? それは長時間、体内に食べ物が残り続けることで、異物と判断し自己を攻撃をするため。また長時間、腸壁に便がたまることで、腸に穴が空く【リーキーガット症候群】から、異物が体内に侵入しアレルギー反応を起こす原因になることもあります。

 

※夜食の内容によっては、普段食べ慣れている食事が、急に体に合わなくなる原因になることがあります。

※最近は、食物依存性運動誘発アレルギーとの関連性も示唆されています。

■夜食がやめれなくなる… 夜食症候群とは

夜食症候群とは、その名のとおり、夜になると慢性的に食欲が抑えきれずドカ食いしてしまうことをいいます。摂食障害の一種とも考えられており、ストレス・性格・栄養の偏りなど、様々な要因から起こるとされています。

 

特にストレスとの関わりは深く、強いストレスを受けた日や慢性的なストレスを抱えていると、そのはけ口として、満足感を得るために夜食に走る傾向があります。また夜食が習慣化していることに気付かず、自分の力だけでは抜け出せない方も、少なくありません。

 

夜遅い食事や間食が習慣化すると、ホルモンバランスが崩れます。食欲を抑制するレプチンや増進させるグレリン、睡眠に関与するメラトニンやストレスに対抗するコルチゾールといったホルモンの働きが低下し、分泌のリズムが乱れてしまいます。

 

そのため、食欲が抑えきれず、良質な睡眠がとれなくなり、ストレスにも弱くなるという悪循環に陥ってしまいます。

 

~夜食症候群と関連のある病気~

□アレルギー関連(花粉症、鼻炎、、食物、喘息、アトピーなど)

□リーキガット症候群

□うつ、パニック障害

□起立性調節障害

□機能性低血糖

□脂質異常症(高脂血症)

□副腎疲労症候群

 

 

■当店でおこなうこと

当店では、漢方健康食品などを用いて、以下のことを目差します。

 

①胃腸の働きを整え、機能を修復

慢性的に夜の食事を続けていると、胃は荒れ、腸内環境も悪くなってきます。胃腸は、食べ物の消化吸収の要なので、その機能が落ちてしまうと、栄養がうまく吸収できず、体を修復する材料もつくれなくなるため、免疫、発育などに様々な悪影響を及ぼします。また腸は、感情をコントロールするセロトニンを産生する場所でもあるため、腸内環境が悪くなると、うつやパニック障害などを起こす原因にもなります。

 

夜食症候群は、ストレスの影響を強く受けるため、症状を繰り返さないためにも『胃腸機能の回復』や『腸内環境の改善』は原則行ないます

 

 

②ストレスの緩和

ストレスを過度に感じると、気(エネルギー)血(栄養)の流れが悪くなります。気血の流れが悪くなる原因は2つ、気血の不足と滞りです。ストレスが過度にかかると、体の気や血を消耗するため不足しがちになります。またその反対に、気血は十分あるのに、流れが渋滞することで、滞りを生む場合もあります。

不足している場合は補い、滞りがある場合は流すことで、ストレスを緩和します。

また当店では、カウンセリングにも力を入れています。カウンセリング行なうことで、ストレスと上手に付き合いながら、夜食に依存した生活習慣を見直します

※生活習慣は、仕事などやむを得ない理由もあるため、個々に合わせた食事時間や内容などをご提案します。

 

 

③栄養の補助

夜食をとる原因の一つに、栄養の偏りがあります。偏った食事をとり続けると、脳が栄養不足と認識し、さらに食事をとろうと信号を送ります。それが慢性化すると摂食障害となり、回復に時間がかかります。

栄養不足と誤った認識をしないためには、バランスの良い食事が大切。特にビタミンやミネラル(亜鉛や鉄など)は重要です。牡蛎肉エキスやアミノ酸製剤などを上手に取り入れ、栄養バランスを取り戻すことで、夜食の習慣化を見直します。

 

 

■まとめ

夜食症候群の方は、慢性的なストレスを抱えていることが多く、夜食が習慣化していることに気付かない方も多くおられます。ゆえに気付いた時には、体の内側からダメージを受けていることも少なくありません。

 

・最近、何だか風邪をひきやすい

・花粉症がひどくなった

・食べ物のアレルギーが増えた

・コレステロールの数値が上がった

・お腹にガスが良く溜まる、便が臭くなった

・食後、急に眠くなる

・やる気が起きない、疲れやすい  ・・・etc

 

↑心当たりのある方は、お気軽にご相談ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

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