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2024/06/20
梅雨の不調を改善 ~頭痛・むくみ・のぼせ・胃腸の不快感~

梅雨の不調に多い『頭痛・むくみ・ のぼせ・胃腸の不快感』。

 

原因は気圧? 自律神経の失調? など、ぼんやりとした理由は浮かぶものの、明確にはわからず対処も

曖昧に済ましていませんか?

 

こういった『何となくの不調』を見過ごしていると、これから迎える本格的な夏の暑さの前に、体が順応できず、不調を悪化させることに繋がります。

 

では、何が原因でこういった不定愁訴(ふていしゅうそ:明確な原因がないのに起こる体の不調)が起きているのでしょうか。

 

 

■共通の原因

頭痛・むくみ・のぼせ・胃腸の不快感は、それぞれ異なる症状ですが、一つの共通の原因があります。

 

それは『汗が上手にかけない』ということ

 

そんなことはない! 汗はちゃんとかいているし、水分だってちゃんととっている!

↑これって本当に『汗を上手にかけている』のでしょうか。

 

汗が上手にかけている状態とは・・・

 

・汗がべたつかない

・汗が臭くない

・汗腺が発達している(普段から汗をかきなれている)

・汗をかきすぎない(適度な体温調整ができている)

・汗をかいても疲れにくい

↑上記のような状態だと、代謝がよく、汗が上手にかけています。

 

梅雨は湿度が高く、皮膚の周りを湿気が囲むため、汗が蒸発しにくく『汗をかきづらい状態』が続きます。

それが続くと、体の中に余剰な水分が溜まり、『頭痛・むくみ・冷え(のぼせ)・胃腸の不快感』を生みます

 

特に高齢者・運動不足の方・筋肉量の少ない方・病気をお持ちの方は、心肺機能や筋肉量が低下しています。そのため体が冷えやすく、代謝が落ちているため『汗がうまくかけない』状態に陥りやすいので注意が必要です。

 

 

 

■梅雨の不調と漢方の考え方

漢方では、梅雨の不調は『湿邪:しつじゃ』と『痰湿:たんしつ』が大きな要因と考えます。

 

湿邪は、梅雨に発生する邪気(じゃき:悪いエネルギー)のことで、外部から体の中に侵入します。

痰湿は、胃腸の働きが落ちて、水分代謝が悪くなり、体の中に発生した余剰な水分のことを言います。

 

『湿邪』や『痰湿』には、以下の特徴があります。

 

①重たく沈む性質がある ⇒ 頭重感、倦怠感、下肢が重い などの症状を起こす。

②病気が長引く ⇒ くっつく性質があるため、体に長く定着しやすい。慢性化し熱をおびるとのぼせ

          虚証なら冷えを起こす。また湿邪が皮膚に定着すると、皮膚炎、あせもの原因に。

③ジトジトとした粘りがある ⇒ 汗や大便がベトベトする、舌に厚みのある苔ができる。

④胃腸の働きを悪くする ⇒ 湿が胃腸に留まると、食欲不振むくみ などの原因に。

⑤気の流れを悪くする ⇒ 湿邪は留まる性質があり、気の流れを悪くします。頭痛・膝腰の痛みなどの原因に。

 

梅雨の不調をスッキリさせるには、『湿邪』の侵入を防ぎ『痰湿』を取り除くことが大切です。

 

また湿邪は、春の終わり頃(気温が急上昇する頃)から影響が出始めるため、早めに対策することが大切です。

 

 

■漢方の対策

『湿邪』や『痰湿』を防ぐ方法は、大きくわけて2つ

 

・扶正(ふせい) ⇒ 体の中の正気を養い、痰湿をだす

・袪邪(きょじゃ) ⇒ 体の抵抗力を高め、湿邪を追い払う

 

先程述べた『汗をかく』というのは、上記では『袪邪』に当ります。

ただ、汗をかくためにはエネルギー(正気)が必要です。

『汗を上手にかく』ためには、『扶生』と『袪邪』のバランスが重要です。

 

 

◆痰湿を出す方法(扶正を高める)

痰湿は、胃腸の働きが落ちると生まれるため、胃腸の機能を回復し、痰湿を除きます。

 

ここで重要なのは ・・・

・元々胃腸が弱い ⇒ 梅雨冷えタイプ

・暴飲暴食で胃腸が弱っている ⇒ 過食・間食・冷たい物の取りすぎタイプ

↑回復のアプローチが異なります!

 

元々胃腸が弱い方の場合、体のエネルギーが作れず、梅雨冷えを起こしやすくなります。こういったタイプには、胃腸を温め働きを改善する漢方薬を用いて、痰湿を取り除きます。

また暴飲暴食で、痰湿が生まれている方には、ストレスにより熱を帯びていることが多いため、熱をとり余剰な水分を取り除く漢方薬を用います。

 

 

◆湿邪を追い出す方法(袪邪を高める)

湿邪は、発散したり尿を出すことで、体の奥に入り込むのを防ぎます。

 

・発散 ⇒ 香正気散 など

・排尿(利水) ⇒ 五苓散 など

↑これらの方法は、体に一定の正気がないと成立しません。

体力が落ちている方は、扶正を高めるものを加えます。

 

また、湿邪は他の邪気とくっつきやすく、風湿邪、湿熱邪、寒湿邪などに変化します。

そのため、それぞれの性質に合わせた漢方薬を用います。

 

 

■こんな方に漢方はオススメ

『頭痛・むくみ・のぼせ・胃腸の不快感』などの梅雨の不調は、『汗を上手にかく』ことで解消されます。ただ扶正と袪邪のバランスが崩れると、汗は上手にかけません。

 

☑ 運動しても汗をかきづらい

☑ 病気で体が動かしづらい

☑ 水分をとるのが苦手  

☑ 同じ姿勢をとることが多い(座りっぱなし、立ちっぱなし) など

 

↑ 上記に心当たりのある方は、扶正と袪邪のバランスが崩れやすい可能性があります。

 

『頭がスッキリしない』『体がむくむ』『梅雨になると冷える』『胃腸がスッキリしない』・・・等

こういった『なんとなく感じる体の不調』を改善するのは、漢方の得意なところ。

 

心当たりのある方は、お気軽にご相談ください。

 

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