漢方コラム・ニュース

不妊症

2014/04/23
不妊症について

◆赤ちゃんを望まれる方へ

結婚すれば、すぐにでも赤ちゃんが授かると思っていたのに妊娠できない
婚期が遅かったので、妊娠の確率が低い…
など赤ちゃんが欲しくてもできない不妊の相談が年を追って増加しています。
妊娠しにくい原因を、男性と女性の体質や症状、日常生活などから見つけ出し母子ともに元気に出産できる体づくりを一緒にはじめてみませんか?

 

◆妊娠力を高める体づくり方

漢方にも得意・不得意があります。例えば、卵管が詰まって排卵がうまくいかない、生まれもって子宮の形に異常がある等、体の構造上の問題は、専門の病院で診て頂く必要があります。
しかし、そうではない貧血、冷え症、月経不順などの自覚症状を改善したいと願っている方や、ART(高度生殖補助医療)でホルモン剤を受けて体調
を崩された方、あるいは「高齢で卵胞が育たない」「質が良くない」「卵巣の老化」など高年齢を指摘され、卵巣年齢を若返らせたいという方には、漢方は得意とする分野になります。
漢方の目的は、その方の体質に合わせて、体に必要なもの・不必要なものを調整し快適な体を作り、自然な形で妊娠できる様にすることです。

 

◆漢方でできる主な3つのポイント

1. 子宮内膜の状態を整える

精子と卵子がタイミングよく出会って受精しても、うまく着床できなかったり、着床しても育たないことがあります。
漢方では、このような場合「腎」の働きが低下した「腎虚」や、「血」のめぐりが悪くなっている「お血」になっていると考えます。
この状態を改善することで、子宮内に充分な血液と栄養がめぐり、内膜は適度な厚さと温かさ・柔らかさを保つことができ、受精卵をやさしく受け止め成長させてくれることができます。

 

2. 卵子の質を上げる

女性の卵巣機能は漢方では「腎」によってコントロールされていると考えられています。
この「腎」の働きが低下すると妊娠しづらくなるため「腎」をサポートする「補腎」を行うことが重要になってきます。
卵巣機能を高め、「腎年齢」=卵巣年齢を実年齢より若く維持することで、よりコンディションの良い卵子が排卵されるようになります。
その結果、母子ともに健康で元気な体づくりをすることができます。

 

3. ホルモンバランスを整える

不妊に悩む女性には、女性の卵巣機能やホルモンバランスを司る「腎」に何らかの原因があるケースが多いようです。
漢方ではこの「腎」の働きを高める漢方薬を使い、乱れていた月経周期や、月経期・卵胞期・排卵期・高温期(黄体期)、それぞれに起こるホルモン分泌が順調になるように整えていきます。
そうすることで、自然に妊娠しやすい体に導いていきます。

 

◆ 漢方の得意・苦手なこと

・ 体に無理な負担をかけずに、全身のバランスを改善しながら、なるべく自然な形で妊娠できる様導く
・ 西洋医学の不妊治療と併用する場合、副作用の軽減や治療効果の向上に役立つ
・ 子宮や卵巣・卵管などに器質性の病気がある場合、治療に時間がかかりやすい

 

◆ 西洋医学の得意・苦手なこと

・ ポリープや子宮筋腫、子宮内膜などの子宮の病気、卵管のトラブルなど器質性の病気に対する診断と治療が得意
・ 体外受精、顕微授精も可能
・ 排卵誘発剤などのホルモン治療や体外受精では、人によって体や心の負担、またお薬による副作用を感じることも

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