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2020/08/05
夏バテに漢方対策!  

 

地球環境の変化は自然界の一員である人間の体にも大きな影響を与えます。とくに夏場は暑邪(しょじゃ)湿邪(しつじゃ)など自然界に存在する邪気の影響に加え、冷房など急激な気温差からくる自律神経の乱れ汗による水分の消耗冷たいものとり過ぎなどで五臓六腑の機能(気)が低下してしまうと、いわゆる「夏バテ」として症状が現れます。

 

例えば『心』(心肺機能)の気が消耗すれば動悸、めまい、不安感。『肺』(呼吸機能)の気が消耗すれば息切れ、発汗過多、倦怠感。『脾(ひ)』(消化機能)の気が消耗すれば食欲不振、疲れやすい、下痢や便秘。『腎』の気が弱ければ足腰のだるさや尿量の減少という具合に様々な症状が出てきます。

これらの『気』が減少すると人間の生命活動の基本エネルギー(元気)が衰弱してしまうわけです。

 

それと同時に体の約60%を占める『水分』を汗でドンドン消耗すると血液はドロドロに、体の潤いは失われて、口の渇き、手足のほてりなど農作物が枯れるのと同じような現象が起きているのが【熱中症】です。

このような時、休息・安静と同時に体から失われた『水・気』の補給が重要です。

 

♦夏バテ・熱中症の予防におススメの漢方薬

漢方では“気”を補い体に“潤い”をもたらしてくれる「麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)」をよく用います。元々の名前は「生脈散(しょうみゃくさん)」といって、人参・五味子・麦門冬の3つの生薬が文字通り弱った脈を生き返らせ、心肺機能を高める漢方薬です。

熱中症対策として外出時やスポーツをする時、イオン飲料などにあらかじめ溶かしておいて適宜服用するのがおススメです。

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その他に、血圧が高い・のぼせ易い・体質的に朝鮮人参を受け付けないといった方の場合では、「香西洋参(しゃんせいようじん)」がおススメです。香西洋参に使われている「西洋人参」は性質が穏やかで涼性のため、身体を元気にしつつクールダウンもしてくれます。

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またクーラーに弱かったり、汗がダラダラと止まらない時は、汗の流出を調節したり外敵から体表を守る「衛気(えき)」が弱っている状態と考えられます。

そんな時は「衛気」を補い、過剰な発汗を抑えてくれる「衛益顆粒(えいえきかりゅう)」をおススメしています。

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漢方を上手に利用して元気に夏を乗り切りましょう!

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