漢方コラム・ニュース

ムラオカニュース

2024/05/16
漢方で考える“HSP”

HSP

 

☑光や音、においなどに敏感
☑ささいな変化に良く気づく
☑服の肌触りがよく気になる
☑化学調味料が多い食品が苦手
☑気温や気圧の変化を受けやすい
☑他人の気分によく振り回される
☑敏感や気にしすぎとよく言われる

 

上の項目に身に覚えがある方はもしかすると「HSP」かもしれません?

 

 

 

HSP(Highly Sensitive Person)とは

 

HSPを大雑把に説明すると「すごく敏感で繊細な人」のことを言います。

感受性が高く、光や音、においなどの些細な刺激にも敏感に反応してしまう特性を持っています。

 

HSPの人は創造力が豊かで、その感受性の高さから細かい事によく気がつき気配り上手な反面、

敏感過ぎるあまり気疲れしやすくストレスによる影響も受けやすい傾向にあります。

 

これは病気や後天的な性格ではなく、その人が生まれ持った気質と考えられています。

 

 

 

 

HSPと漢方薬は相性が良い

 

HSP自体は病気ではありませんが、周囲からの影響を受けやすく敏感に反応してしまうため、

自律神経の乱れ等から心身に不調を抱えやすいといった傾向にあります。

 

HSPの方は薬に対しても過敏に反応してしまう場合が多いのですが、

自然由来の生薬が使われている漢方薬は、

穏やかに効果を発揮するため相性が良いと言われています。

 

また漢方薬には心と体のバランスを整える働きがあるため、

複雑になりやすいHSPの方の不調やその予防にも幅広く対応できるといったメリットがあります。

 

 

 

 

HSPの不調は「気」のせい

 

この「気」のせいとは、勘違いとか思い違いの様な意味ではなく、

漢方で言う「気」のこと。

 

「気」とは身体を動かすエネルギーやその働き(機能)のことを言います。

 

「気」は全身を巡ることで外からの刺激(病気やストレスなど)から身体を守ったり

気分や感情を安定させる働きがあります。

 

HSPの方が気疲れしたりストレスの影響を受けやすいのも、

気が不足した状態の「気虚(ききょ)」や、気の巡りが悪くなっている「気滞(きたい)」といった体質がベースにあるからです。

 

そのため人よりも心と体のバランスが崩れやすく、不調を抱える原因となっています。

 

 

気虚(ききょ)による症状と漢方薬

 

・疲れやすい

・気力がない

・風邪を引きやすい

・食欲がない

・胃腸が弱い

・汗をかきやすい

・朝が弱い

・下痢をしやすい

 

よく使われる漢方薬:麦味参顆粒、補中益気湯、健胃顆粒、衛益顆粒など

 

 

気滞(きたい)による症状と漢方薬

 

・イライラや情緒が不安定になりやすい

・神経質になる

・消化不良

・げっぷやおならが多い

・月経不順やPMS

・生理前に胸やお腹が張る

・下痢や便秘をくり返す

・寝つきが悪い

 

よく使われる漢方薬:逍遥散、加味逍遙散、救心感応丸気、半夏厚朴湯など

 

 

 

漢方の考え方に「心身一如」とあるように心と身体は表裏一体、

心の不調は身体に、身体の不調は心に影響します。

そのため漢方薬で体質改善を行うことは、

身体の不調だけでなく精神的な負担を減らすことにも繋がります

 

 

当店ではただ漢方薬を選ぶだけでなく、

漢方相談を通してHSPの方の心と体により添い、心身のバランスを整える手助けをします。

 

HSPを生まれ持った気質だと諦めてしまう前に、一度漢方相談にいらしてみてはどうでしょう。

 

< ムラオカニュースの一覧ページに戻る

漢方体験談についてはこちら >

tel 082-272-6436 / 住所:広島市西区高須1-1-2 / 営業時間:午前7:30~午後8:00 / 休局日:第1・3日曜日

お体の不満・お悩みに関するご相談はムラオカ薬局にお気軽にお問い合わせください

ご相談・お問合せ