2023/07/24 |
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リビングひろしま2023年7月号に『胃腸の不調に関する記事』を掲載しました。 |
『リビングひろしま 2023年7月号』に掲載しました。
7月に入り本格的な夏本番を目前にひかえ、より一層気温も暑くなってきました。
気温が高くなると冷たいアイスや飲み物、ビールが欲しくなりますよね(*´﹃`*)
ですが、冷たい物や生ものの摂り過ぎや冷房によって体を冷やし過ぎると胃腸の働きが低下して「湿(病的な水分)」が体に停滞してしまい、食欲不振・消化不良・倦怠感・吐き気・軟便などの不調がみられやすくなります。
日本は海に囲まれ湿度が高くもともと胃腸に負担がかかりやすい環境なので、日本人には胃腸虚弱の方が多いと言われています。このため夏は普段より胃腸のケアが大切になります。
今回は特によく見られる3つのタイプの症状と、その症状にあった漢方薬をご紹介します。
食欲不振・もともと胃腸が弱い・疲れやすい・吐き気・みぞおちの痞えなど
慢性下痢・消化不良・むくみ・軟便・腹痛など
夏風邪・吐き気・体が重だるい・むくみ・下痢など
まず①のタイプに当てはまる方には、胃腸を丈夫にしながら消化吸収力を助け、正常な働きを取り戻してくれる『健胃顆粒(けんいかりゅう)』がよく選ばれます。チンピ・ハンゲなどの水分代謝を改善してくれるので、むくみにもおススメの漢方薬です。
②のタイプの方には胃腸や全身に元気を与え、水分代謝を改善して慢性的な下痢や軟便に『健脾散(けんぴさん)』がよく選ばれます。
③のタイプの方では、「湿」を取り除いて胃腸の活動を活発にし、水分代謝を促す働きを持つ『勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)』がよく選ばれます。中医学では解毒の働きがあるとされ、夏場に増える胃腸風邪に良く用いられます。
ただ胃腸薬といってもその方の体質や症状によって使う漢方薬は変わってきます。
上記のタイプが混ざっている方もいらっしゃいますので、お悩みの方はぜひ一度ご相談にいらして下さい。