漢方コラム・ニュース

めまい・耳鳴り

2014/04/23
めまい・耳鳴りについて

◆めまいについて

目の前がゆれて気持ちが悪くなるめまい。ひどい場合は立っていられなくなり、横になっても天井がグルグル回って目も開けれなくなった等の症状が現れることもあります。

めまいとは、体の位置感覚に異常を感じることで、

 

1. 自分または周りが回転しているように感じるもの
2. 体が浮くように感じるもの(ふらつき)
3. 目の前が暗くなったように感じるもの(軽いものでは立ちくらみ)

 

上記のような症状が現れるのが特徴で、原因については、耳や脳の問題、また血圧やストレスなど様々ですが、漢方では、めまいの原因を主に以下の4つに分けて考えています。

 

1つ目は、体の生命活動に必要な気(き)(エネルギー)や血(けつ)(血液・組織に栄養を与えるもの)が不足することで、頭部の働きが低下して起こる
例)貧血、起立性低血圧、脳梗塞など

 

2つ目は、ストレスなどが原因で体内に熱が生じて、陰(いん)(生命活動に必要な物質)が消耗して起こる
例)高血圧、自律神経失調症など

 

3つ目は、腎(じん)(漢方では内臓の腎臓とは意味が異なります)の働きが低下することで起こる
例)過労、老化、慢性疾患など

 

4つ目は、お酒や甘い物、味の濃い物の取りすぎや病気などで胃腸が弱り、痰湿(たんしつ)(めまいを引き起こす原因)を生み出し起こる
例)メニエール病など

 

もちろん、上記以外にも耳石が原因で起こるめまいや、神経の炎症でおこるめまい等原因も様々・・・ 複数の問題が絡みあっているケースがほとんどなので、改善できずに苦しんでおられる方も多いのではないのでしょうか?漢方では、そういった原因を一つずつ見つけ、絡み合った糸をほぐしながら改善していく方法があります。気になる方はぜひ一度ご相談下さい。

 


◆耳鳴りについて

キーン、ジジジ、ブォーなど人によって様々に聞こえる耳鳴り。
めまい・不眠についで多くの方が不快に感じている症状ではないでしょうか。
病院に受診しても、結局原因がわからず諦めてしまう方もおられるかもしれません。
そもそも耳鳴りとは「外界からの音の刺激がないのに、自分には聞こえる」こと。
漢方の考えでは、耳は五臓(ごぞう)(肝(かん)・心(しん)・脾(ひ)・肺(はい)・腎(じん))と呼ばれる器官と密接な関係があると考えられていて、耳だけで症状を捉えません。

 

そのため耳鳴りのタイプも様々。例えば「腎(じん)」に問題が生じた場合は、ジージーとセミが鳴くような音が持続し、周囲が静かな空間や夜間など生活音が少なくなると気になるのが特徴。
また「肝(かん)」に問題が生じた場合は、キーンという高い音が聞こえ、ストレスなどがきっかけで聞こえる特徴があります。

 

またこれら以外にも、風邪で熱が上がり聞こえるタイプや暴飲暴食によって聞こえるタイプなど様々です。
単純に経絡の詰まりを取り除くことで改善する場合もありますが、しっかりと原因をつきつめ、それにあった改善法をとらないと、見当違いな漢方薬を飲み続け、結局は効かなかったということも・・・

 

一番大事なのは、その方の耳鳴りのタイプを見極め、体質にあった漢方薬を飲むことです。ムラオカ薬局では、専門の漢方相談カウンセラーが弁証論治という方法で、お客様にあったお薬をお選びすることで、改善する方法をご提案します。ぜひ一度ご相談下さい。

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