2025/01/24 |
---|
タイプ別、冷え症(冷え性)に使う漢方薬 |
1月の終盤を迎える20日頃は、二十四節気の「大寒(だいかん)」と呼ばれる時季で一年において最も寒さの厳しい季節です。
そんな寒さの厳しい季節に、もっとも注意しなければならないのが「冷え」。
「冷えは万病のもと」といわれるように、漢方においても冷えは、冬に増える様々な疾患や不調の原因になると考えられています。
とくに女性や高齢者では、冷えが体調に大きな影響を及ぼすことが少なくありません。
「冷え」といっても人によって冷える原因や冷え方が異なるため、
自身の体質に合ったケアをしてあげる事が体質改善の近道になります!
今回の記事では、そんな冷えのタイプ別にそれぞれに合った漢方薬をご紹介します。
体を温めるエネルギーである「陽気」が不足しているタイプです。
このタイプの人は、高齢者など体力が落ちている人によく見られます。
寒さに極端に弱く、全身が冷え、体が温まりにくい、トイレが近い、むくみやすい等の特徴があります。
<よく使われる漢方薬>
八味地黄丸、参茸補血丸、霊鹿参
元気が不足して、体温を維持する力が弱くて体が冷えているタイプです。
このタイプの人は、胃腸の弱い方が多く、疲れやすく、食後眠くなる人によく見られます。
全身が冷えやすいですが、とくに腹部が冷えやすいといった特徴があります。
<よく使われる漢方薬>
霊黄参、シベリア人参茶、大建中湯
体を温めるために必要な「血」が不足したタイプです。
とくに、生理や出産等によって血を消耗しやすい女性に多いのがこのタイプです。
血の不足により、手足など末端が冷えやすく、貧血、肌荒れ、不眠、生理の量が少ない等の特徴があります。
<よく使われる漢方薬>
婦宝当帰膠、参茸補血丸
血流が悪くて冷えているタイプです。
ストレス、運動不足、喫煙、生活習慣の乱れ等が原因となっており、現代人に多く見られるタイプです。
このタイプでも、末端や下半身が冷えやすく、肩こり、頭痛、腰痛、生理痛など痛みやしびれを伴う傾向にあります。
<よく使われる漢方薬>
冠元顆粒、松寿仙
今回のタイプに当てはまらなかった方は、複数のタイプが組み合わさっていたり、
他の不調が原因となっている場合が考えられます。
自分の冷えのタイプが分からなかったり、漢方で温活をお考えの方は、お気軽にご相談下さい。
以前の記事もご参考にまでにどうぞ!
↓ ↓ ↓