| 2026/01/05 |
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| 「春の不調」は冬に防ぐ!生命力の源を蓄える【補腎(ほじん)】のススメ |
寒さが身に染みる季節になりました。皆さんは、冬をどう過ごされていますか?
「寒くて動きたくないな」「なんだか気分が落ち込みやすいな」と感じるのは、
実は体が「今はエネルギーを蓄える時だよ」と教えてくれているサインかもしれません。
中医学には、冬の過ごし方が次の春の健康を左右するという考え方があります。
今回は、冬の養生の要である「補腎(ほじん)」について詳しく解説します。
中医学の五行説では、冬は「腎(じん)」と深く関わりのある季節です。 「腎」は生命エネルギーの源である「精(せい)」を蓄え、生殖や成長、老化、免疫などを司る、いわば「体のバッテリー」のような役割を果たしています。
冬の寒さで腎の働きが弱まる(腎虚:じんきょ)と、冷え・腰痛・脱毛・白髪・頻尿・精力減退・疲れやすさなど、身体の不調だけでなく、精神面にも影響が現れます。これは「腎」が「恐れ」や「不安」といった感情と密接に関係しているからです。
そのため、腎のエネルギーが不足すると、不安を感じやすくなったり、物事への意欲が低下したりと、メンタル面にも影響が現れやすくなります。このように、冬に気分が塞ぎがちになるのは、単なる気のせいではなく、「腎」がバテてるサインかもしれません。
中国最古の医学書『黄帝内経(こうていだいけい)』では、冬の3カ月を「閉蔵(へいぞう)」と呼び、万物が活動を抑えて体にエネルギー(陽気)を蓄え、春の活動に備える時期としています。春に健やかに芽吹くためには、この時期に「陽気(温める力)」を無駄遣いしないことが鉄則です。
●早寝・遅起き: 太陽とともに動き出すのが理想です。早く寝て、朝は外が暖かくなってから起きることで、腎の精を養います。
●心を穏やかに、静かに保つ:感情を激しく乱さず、ゆったりと過ごすことが精神的な消耗を防ぎます。「頑張りすぎない」ことが冬の最高の養生です。
●寒さを避け、温かく過ごす: 特に「汗のかきすぎ」には注意しましょう。 冬に激しい運動や長風呂で汗を出しすぎると、体内の貴重な熱(陽気)まで一緒に漏れ出し、腎を傷める原因になります。冬は「じわっと温まる」程度が最適です。
もし冬に無理をしてエネルギーを使い果たしてしまうと、春になって陽気が巡り始めたときに、体がついていけず、激しい疲労感や自律神経の乱れといった「春の不調」を招く原因になってしまいます。
日々の養生に加えて、足りないエネルギーを補うには、漢方薬を取り入れるのも一つの方法です。
ここでは、代表的な補腎薬をタイプ別にご紹介します。
■ 疲れや冷え、血の不足が気になる方に:参茸補血丸(さんじょうほけつがん)
■ 潤い不足やエイジングケアを重視する方に:亀鹿仙(きろくせん)
■ 胃腸が弱く、寒がりで元気が足りない方に:参馬補腎丸(じんばほじんがん)
冬の間にしっかりと「腎」をいたわり、エネルギーを貯金しておくことで、春に花々が芽吹くように、私たちの体も健やかに動き出すことができます。
「最近、疲れが取れにくいな」「冷えが例年より辛いな」と感じたら、それは体が補腎を求めているサインかもしれません。漢方の知恵を借りて、春に備えた体づくりを今から始めてみませんか?
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