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2025/10/04
季節の変わり目に体調を崩しやすい方へ ― 漢方でできる予防とケア

 

 

 

季節の変わり目になると、「なんだか体がだるい」「気分が落ち込みやすい」「寝つきが悪くなる」といった不調を感じることはありませんか?

 

この時期の不調は、気温の寒暖差や気圧の変化、さらには生活環境の変化など、さまざまなストレスに体がうまく順応できていないサインかもしれません。

 

ここでは、漢方の知恵を活かして、季節の変わり目を快適に過ごすための「予防」「ケア」をご紹介します。

 

 

 

漢方が教える体の変化:陰陽転化

中医学(ちゅういがく)では、自然界も人間も陰(いん)陽(よう)という二つのエネルギーで成り立っていると考えます。

 

  • 陽(よう):温かい、活動的、外向き(=夏・昼)
  • 陰(いん):冷たい、静的、内向き(=冬・夜)

 

季節の変わり目は、この陰と陽のバランスが大きく入れ替わる「陰陽転化(いんようてんか)」が起こるため、体が不安定になりやすいのです。

 

 

 

季節の変わり目を乗り切る!漢方の養生とケア

季節の変わり目に不調を感じるのは、自然の大きな変化に体が順応しようとしている証拠です。
東洋医学には「春夏養陽(しゅんかようよう)、秋冬養陰(しゅうとうよういん)」という教えがあります。これは、「活動的な季節(春夏)には陽気(エネルギー)を養い、休息の季節(秋冬)には潤い(栄養)を蓄える」という意味です。

それぞれの季節の変わり目で増える不調と、そのケア方法を知り、早めに対策しましょう!

 

季節の変わり目の不調

 

■冬から春への不調(春バテ)

冬の「陰(静的)」から春の「陽(活動的)」へ体が急激に切り替わる時期です。春は中医学で「肝(かん)」の働きが活発になりますが、ストレスや過労で「肝」のバランスが崩れると、気の巡りが滞りやすくなります。

 

症状の傾向
(気の滞り)        
症状の例 おすすめのケア(養生)
精神・神経の不調     イライラ、怒りっぽい、気分がふさぐ、不眠、頭痛、めまい 深呼吸と香り:アロマ(柑橘系など)やハーブティーで気の流れをスムーズに。
身体の不調 肩こり、のどのつかえ感(梅核気)、
月経前の不調悪化
軽い運動:ウォーキングやストレッチで体を緩め、気の巡りを促す。
春の寒暖差 だるさ、疲れやすい 服装で調整:気温差に対応できるよう、脱ぎ着しやすい服装で体を冷やさないようにしましょう。

 

【漢方の知恵】
春の養生では、気の巡りを良くし、冬の間に溜め込んだ老廃物をスムーズに発散」させることが大切です。苦味(菜の花、たらの芽)のある山菜や、香りの強い香味野菜をとりましょう。

 

 

■夏から秋への不調(秋バテ)

夏の「陽(活動的)」の疲れを引きずったまま、秋の「陰(静的)」の季節へ入る時期です。夏の間に「気(元気)」や「陰液(潤い)」を消耗しきっている上に、秋の「乾燥」が加わり、不調が出やすくなります。

 

症状の傾向
(気・陰の不足と乾燥)     
症状の例 おすすめのケア(養生)
夏の疲れの表面化 だるさ、食欲不振、胃腸の不調(下痢、膨満感) 胃腸を労わる:冷たいものや脂っこいものを控え、消化の良い温かいものを中心に食べましょう。
乾燥と免疫力低下 空咳、喉の乾燥、皮膚のかゆみ、
風邪をひきやすい
潤いを補う:白い食材(梨、レンコン、ゆり根、白きくらげ)を積極的に摂り、「肺」を潤しましょう。
精神面の不調 気分の落ち込み、不安、やる気が出ない(五月病ならぬ九月病) 十分な休息と睡眠:夏に消耗したエネルギーを回復させるため、夜は早く寝て体を休ませることが最優先です。

 

【漢方の知恵】
秋の養生では、夏の間に不足した「気」と「潤い」を補い、来る冬に備えて蓄える」ことが大切です。特に、中医学で呼吸器や皮膚と関わりの深い「肺(はい)」を乾燥から守るケアが必要です。

 

 

 

体からのサインを大切に

季節の変わり目の不調は、体が「無理をしないで」「バランスを整えよう」と送っている大切なサインです。

 

バランスの取れた心身で、快適な季節の移り変わりを迎えられるように、ご自身の心と体の声に耳を傾けて「未病」の段階でしっかりケアをしましょう。

 

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