漢方コラム・ニュース

不妊症

2024/06/23
今から始めよう『妊娠しやすい体づくり』

近年、晩婚化も進み、30代後半~40代に入ってから妊娠を希望する方が増えてきました。

 

そのため時間的にも経済的にも大きなプレッシャーを感じながら、日々過ごしている方も多いことかと思います。また様々な妊活を試すなか、大きな挫折や孤独感、体への負担を感じることも少なくないでしょう。

 

そういった負担を軽くするために、まずは『妊娠しやすい体づくり』から初めてみることをお勧めします。

 

 

 

■妊娠しやすい体づくり

『妊娠しやすい体づくり』のためには、ストレス、年齢体質既往歴(子宮内膜症、PCOSなど) などの要素を考慮しつつ、生活養生を見直すことが大切です。

 

 

<ストレス>

病院での検査では異常がないのに、なぜか妊娠できない・・・といった時に、ストレスを緩和するだけで、すぐに妊娠するといったケースは、少なくありません。人はストレスが過剰にかかると、危険を回避するようになるため、体は緊張状態となり、出産のような落ち着いた時間が必要な行為を、極力減らすようになります。

そのため 排卵や着床、胚の輸送を阻止したり、子宮移行部の閉鎖や流産などの原因になることがあります。

このようなストレスに対して、漢方では五臓のバランスを整えることで、ストレスに強い体作りを目差します。

 

 

<年齢による変化>

30代後半~になると、卵子や卵巣・卵管・子宮の状態にも変化が生まれるため、機能を高めてあげる必要があります。漢方では、このような変化を『腎虚:じんきょ』と呼び、女性だと『7の倍数』で現れやすくなると考えられています。なお漢方での腎は、一般的な腎臓としての働き以外に、『成長や生殖機能を調整』する働きがあるため、妊娠・出産に向けた体の準備をする際には、腎の働きを高めることが大変重要となります。

 

 

 

<体質>

妊娠しやすくするには、自分の体質を知ることも大切です。特に『血液循環』が悪いと、着床率や卵子の状態、ホルモンバランスにも大きな影響を与えることがあります。冷え性、太りやすさ、月経異常、生理痛 等、その背景から体質改善を行なうことで、妊娠しやすい体づくりを目差します。

 

 

因みに血液循環が悪いと、、、

・子宮内膜が薄くなる ⇒ 子宮内の血流量が悪いと、内膜が十分に育たない

・卵子の成長率↓ ⇒ 卵巣内の卵子への栄養不良

・黄体機能不全 ⇒ 卵巣の血流量が悪くなると、黄体ホルモンの働きも悪くなる

↑このような場合に、漢方では活血薬を用いることがあります。

 

 

 

<妊娠の妨げになる病気>

妊娠の妨げになる病気がある場合、そういった要素も考慮しなければいけません。

特に、排卵因子、子宮因子、卵管因子 は不妊の原因の中でも多く、漢方との併用で、妊娠しやすい体づくりを目差します。

unnamed こういった要素に加え、適度な運動、食事内容(栄養面) などの生活習慣を整えることも大変重要です。

また不妊の原因の約50%は、男性側にも問題があるとされ、様々な角度からアプローチする必要があります。

 

↓↓男性不妊についての記事はコチラ!

男性不妊と漢方薬 ~妊活は男性もご一緒に~

 

 

 

■まとめ

当店では、傷ついた心や体に寄り添い『妊娠しやすい体づくり』をするお手伝いをいたします。

漢方薬や養生を通して、体の状態や検査の数値に変化があれば、心身ともに効果を実感していただけると思います。自分の体質に合った漢方薬は? どの時期にどんな漢方薬を服用すれば良い? など具体的なご相談について、気になる方はお気軽にご相談ください。

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