2025/04/26 |
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リバウンド対策には体質改善!【痰湿体質】⑤ |
これまで、気虚・気滞・瘀血と、リバウンドしやすい体質についてご紹介してきました。
今回は、「余分な水分や老廃物が体内に溜まりやすい」痰湿(たんしつ)体質について、
リバウンドとの関係や改善のポイントを詳しく見ていきましょう。
痰湿体質とは、簡単に言うと「水分代謝がうまくいかず、体に余分な水分や老廃物(脂肪)が溜まっている状態」です。
この「痰湿」が過剰に溜まると脂肪となって体に蓄積するだけでなく代謝も落ちるので、
ダイエットの効果が出にくく、リバウンドしやすい傾向があります。
このように、痰湿は身体の正常な働きを妨げるため、むくみ(水太り)・めまい・重だるさ・下痢や軟便・吹き出物・睡眠の質の低下などさまざまな不調を引き起こします。
▶ 水分代謝の低下と痰湿の蓄積
痰湿体質は、体内の「痰湿」が排出されずに滞ることで、代謝が落ちリバウンドしやすい状態を作り出しています。
・むくみやすく、体が重だるい状態が続く
・脂肪がつきやすく、落ちにくい
・ダイエットの効果も出にくくなる
▶ 胃腸の弱さや食生活の乱れ
痰湿体質は、胃腸(脾胃)の機能が弱っていることが多く、それがさらに代謝を低下させます。
・冷たいものや甘いもの、油っこいものをよく摂る
・ダイエットや美容目的で水分をとり過ぎている
・胃腸が元々弱く、痰湿が生まれやすい
▶ 汗をかかない生活習慣
また、運動不足が続いて汗をかかないことも、水分代謝が滞り、痰湿を生み出す要因になります。
・運動不足により代謝が低下し、水分が体内に溜まりやすくなる
・汗をかく機会が少ないことで、余分な湿が排出されず蓄積される
・その結果、体がむくみやすくなり、脂肪も落ちにくくなる
このような状態を放置すると、ダイエット後に体がすぐに元に戻ってしまうリバウンド体質へとつながってしまうのです。
痰湿体質の方がリバウンドを防ぐには、「体内の余分な水分や老廃物を排出する」こと、そして「胃腸の機能を整える」ことがポイントです。
▶ 水はけの良い体にする食事
・甘いもの・油っこいもの・冷たい飲食物を控える
・「痰湿を取り除く食材」を積極的に摂る
(ハトムギ、冬瓜、とうもろこし、レタス、小豆、海藻類、ゴボウなど)
・胃腸にやさしい食事を心がけ、水分は一度に大量とらず、少量ずつとるようにする
▶ 汗をかいて体の水はけを良くする
・適度な運動で汗をかき巡りを良くする
・ウォーキングやストレッチ、軽めのジョギングなど、日常的に動く習慣をつける
・シャワーよりも湯船につかる
▶ 胃腸のケアと生活習慣の見直し
・朝は白湯を飲むなど、胃腸を冷やさない
・規則正しい食事と睡眠で内臓のリズムを整える
・よく噛んで食べる。
痰湿体質の人は、体に余分な水分や老廃物が溜まりやすく、それが代謝の低下や脂肪の蓄積を招いています。
油っこいものや甘いもののとり過ぎはもちろんですが、普段から水分をとり過ぎていたり、元から胃腸が弱い方では、痰湿がたまりやすく「一度痩せてもすぐに戻ってしまう」リバウンド体質になりやすい傾向にあります。
そのため、体の水はけを良くし、胃腸の調子を整えることが、痰湿によるリバウンド対策のカギとなります。
ただし、元から胃腸が弱いタイプの人は「気虚(元気不足)」にもなりやすいため、無理に汗をかこうと頑張りすぎるよりも、生活習慣の見直しや食事による胃腸のケアを意識するようにしましょう。
余分な水分や老廃物が排出されれば、体内の巡りがスムーズになり代謝も上がるため、
リバウンド防止になると同時にスッキリとした体へと近づくことができますよ✨
体質別のリバウンド対策のお話しは以上となります。
これまでの記事の中で、自分の体質を見つけることはできたでしょうか?
リバウンドを防ぐには、「やせること」だけに目を向けるのではなく、
自分の体質に合った方法で内側から整えていくことが大切です。
無理な食事制限や一時的なダイエットではなく、五臓のバランスを意識し、生活習慣や心の状態にも目を向けながら、自分に合った“体質改善”を少しずつ取り入れていくことで、健康的に、そしてリバウンドしにくい体質へと導いていくことができます。
あせらず、無理せず、自分の体と向き合いながら、日々の積み重ねを大切にしていきましょう!
今後も体質改善やダイエットに役立つ情報を発信していきますので、ぜひチェックしてみてくださいね✨