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ムラオカニュース

2023/04/01
パニック発作の症例(仕事と育児で発作が再燃)

■症例:35歳女性

パニック発作が発症したのは3年くらい前から。何度か小さい発作はあったが、耐えれないほどではなかった。先日、子供を習い事に連れていく最中、急に息苦しくなり、怖くなって落ち着くまでかなり時間がかかったとのこと。

病院で検査をしたが異常が見られなかったため、心療内科を受診したところパニック障害と診断。薬も何度か服用したが、飲むと頭がボーっとして育児や仕事に影響がでたため、漢方治療を希望され来店されました。

 

 

■経過と改善の流れ

声に力がなく、色白で気力もかなり落ちている様子で、食欲もないとのこと。発作の頻度も増えていたので、一時的に症状を緩和する発作時に飲む漢方薬(牛黄製剤)や、胃腸の働きを回復し神経をやすめる漢方薬(帰脾湯)などをお飲みいただきました。数日後、頓服の漢方薬が『思ったより効いたので安心した』と連絡があり、それ以降、食欲は徐々に回復してきました。

 

2ヶ月後、体調は徐々に良くなるも、今度は不眠・ストレスに意識が向き始めるようになったとのこと。食事内容を確認したところ、ストレスから甘い物やスナック菓子を多く食べていることがわかりました。そこで補剤の漢方薬を見直し温胆湯という漢方薬を服用していただきました。

『温胆湯』は、体力が中程度以下で胃腸虚弱のある『不眠や神経症』に用いられます。

 

 

イスクラ温胆湯エキス顆粒2箱M

 

甘い物や菓子類を食べ過ぎると、胃腸が弱り、体の中に余剰な『痰湿:たんしつ』を生みだすことがあります。痰湿は、神経に作用し、イライラや不安、焦燥感などを生む原因となります。温胆湯は、痰湿を取り除き、胃腸を整える働きがあるため、ストレスによる過食や偏食をする方には、大変効果的です。

 

この方の場合、温胆湯だけでなく、気血の流れを整える漢方薬などを用いることで、食事内容を見直すことができました。その後、漢方薬の服用を続けて行くうちに気持ちが安定し、育児も仕事も問題なく行えるまで回復。現在は、第二子を設けるため妊活をされています。

 

 

■まとめ

思いがけない時に突然起こるパニック発作。繰り返すごとに予期不安が強まり、生活に支障をきたすことも少なくありません。我慢できるからと放置すると、症状が進行する場合もあります。だからこそ、おかしいと感じた時は、早めに対処することが大切。

 

『漢方だと今起きている発作は抑えられないのでは?』

『繰り返す発作を改善できるの?』

 

当店では様々な疑問にお答えします。繰り返すパニック発作でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

 

 

 

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